香港は、上海とともに、ぼくが恋い焦がれる都市だ。
香港には何度も行った。
面倒くさいので正確な記録は残していないけれど、たぶん30回以上行ったと思う。
行って何をするかというと、歩いている。
ぼくは香港の町中をひたすら徘徊するのが大好きだ。
佐敦や旺角、深水埗(シャンスイポー)など、人が溢れた雑多な感じの街なかをうろつくことに無上の快楽を感じる。
屋台やお店や、もろもろ、観察してると飽きない。
たいていの場合、いつも足が棒になるくらい歩き回るので、妻・Kはいい迷惑だ。
Kの口調に怒りが混じったら「許留山」のようなデザート店をすみやかに探して、ひと息。
あなた、歩いてばっかりね。足が痛くなるんだけど。
少し反省して、地下鉄やバスやトラムの乗り方を覚えた。
八達(オクトパス)カードも購入して、どんどん乗ることにした。
オクトパスカードは、地下鉄の窓口に行けばすぐ買えて、駅でもコンビニでもすぐチャージできる。買い物にも使えるので、いちいち小銭を用意しなくてもいいので助かる。
香港は、乗り物の町だ。
バスとトラムは大好きだ。
とくに好きな乗り物はダブルデッカーのバスで、2階から外を眺めるのがとても楽しい。中環から赤柱行きのバスに乗り、2階の最前列の席に座ると、まるでジェットコースターに乗ってるみたいだ。
香港にいると、ぼくたちは歩いているか乗り物に乗っているか食べもの屋を探しているかでかいショッピングセンターのなかで迷っているばかりだ。
迷ったさきに、おいしいものがあると幸せだ。
香港というところには、そういった幸せがある。
あ、香港に行って雲呑麺のお店に行きたくなった。
香港で好きなカレー屋さんができて、そこに行って、スパイシーなカレーにナンをつけて食べるためだけにでかけることもある。
0 件のコメント:
コメントを投稿